ノンケ

女の子しかいないマンガを紹介します.有名なものより,手に取ろうか迷いそうな物を紹介していきたいと思います.

『病めるときも健やかなるときも』(1)

 

 

その血を触れたドールに生命を与えてしまう主人公いばらと,彼女の友達の寺で人形供養をしている詩季との,ドールに関する災厄の話がメイン.

また,いばらに生命を与えられたドールの柘榴とその他のドールの話も,もう一つの軸として進められる.

後半になると,各々の登場人物の心の闇が徐々に見えてくる.

しかしその全容はこの巻では伏線程度.登場人物はなかなか暗い過去を背負ってそうな幸薄な女の子が多かった.コマ演出でもその闇の深さは表現されていた.ドール趣味に偏見がある人はもしかしたら偏見を深めてしまうような内容かもしれない.

なんと百合Hシーンも少しだけある.しかし,前述のしたように闇の深い登場人物が行う百合の為,なんというか生々しく業が深い感じが数コマながら伝わってくる.

ストーリー自体はパンチはあんまりないがキチンとしててそこまで破綻もないし,今後の展開も匂わせるように上手いことやってると思った.

次巻に期待.

 

百合度:★★★★☆

脳死度:★☆☆☆☆

ストーリー:★★★☆☆

イラスト:★★★☆☆

 

『コドクの中のワタシ』(1)

華々つぼみ,『コドクの中のワタシ』,芳文社まんがタイムきらら(2013)

 

コドクの中のワタシ (1) (まんがタイムKRコミックス)

コドクの中のワタシ (1) (まんがタイムKRコミックス)

 

 

限りなく普通な女子高生が超能力者,宇宙人,吸血鬼etc...のいる特別学校へノーマルサンプルとして入学する話.

通常の作画もそこそこだが,デフォルメの作画が特に可愛らしく丁寧に描いている感じがする.作画崩れもあまりない.

個人的にはケモロリ(と言っても耳としっぽが付いているだけ)と宇宙人の女の子がとても好み.特に宇宙人の娘は....

話も別段良いというわけでも無いが,程よく脳機能が停止出来るような感じで良かった.

ちょっと気になったのはケモロリちゃんが最初の方で力がつよいという設定があったのだが,イマイチ拾いきれていない感があった.この他にも色々と拾いきれてない設定が多々あった.

結構好きな感じなので続刊も欲しい.

 

百合度:★★☆☆☆

脳死度:★★★☆☆

イラスト:★★★★☆

ストーリー:★★★☆☆

 

『神様とクインテット』(1)

 おしおしお,『神様とクインテット』,芳文社まんがタイムきらら(2015)

神様とクインテット (1) (まんがタイムKRコミックス)

神様とクインテット (1) (まんがタイムKRコミックス)

 

 

鈴ヶ谷美術大学に入学した主人公日下部うららが配属された,烏口研究室のみんなと一緒に絵を描いたりいろいろしたりする話.

イラストはとても愛くるしく,ブックオフで御書を発見した瞬間には既にレジに並んでいた.ページを開いた瞬間も,仮想の神クイグッズの販売チラシ等遊び心があると思った.

しかしいざマンガの中身を見てみると,何かと滝のような涙と鼻水をながす主人公,いつ何時も悪食をする友達,情緒の不安定な4浪の同級,8歳の悪魔造形師,鼻血を流す同級と,研究室メンバーの個性が間違った方向に豊か.

個性を活かしすぎて,マンガ全体のテンションがかなりおかしい.マンガの後半になるとほとんどの登場人物が情緒不安定になっていき,涙と鼻水とよだれと鼻血で汁気も多くなる.

書き文字にやたらとかすれ筆ペンを使っているのも印象的だった.これも,マンガのテンションをおかしくしているファクターの一つ.

テンションはおかしいのだが,話の内容はさして無いし正直な所あんまり面白くなかった.

この漫画を一言で表すとしたら,『あいまいみー』からギャグセンを引いた物という感じだろうか.

 

百合度:★★☆☆☆

脳死度:★☆☆☆☆

イラスト:★★★☆☆

ストーリー:★☆☆☆☆

『ひなこのーと』(1)

 三月,『ひなこのーと』,株式会社KADOKAWA,コミックキューン(2015)

ひなこのーと (1) (MFC キューンシリーズ)

ひなこのーと (1) (MFC キューンシリーズ)

 

 

人と話すのが苦手だが動物と話せる為に前に住んでいた地では畑の案山子役として活躍していたひなこちゃん.新転地で演劇部へ入ろうとするが,演劇部は既に廃部になっていた.入ったアパートのメンバーらと共に小劇団を結成するぞという話.

ひなこちゃんの体がとってもエロくて性的だったのがまず一点.多分ひなこちゃんは陥没乳首ですね.やはり,内気な娘がわがままボディというのがたまらんのですわ.

一応4コマベースだが,1話の始めに毎回4コマでない漫画が挟まる構成になっている.なお5話以降では1ページをふんだんに使った4コマが見られる.新しい

理想の自分に近づくという目標に向かって周りを巻き込みつつスタートしていくという感じで,とても良かった.周りの人達も非常に可愛く,見ていてとても脳死できる

ちょっと気になったのは,最初の話で本を食べるほど好きなというか実際に食べているキャラがいるのだが,後の話ではあんまりそのような描写が無く,捨て設定かな?と思った.あるいは路線変更を食らったか.

今まで見た物があんまり僕の趣味じゃなかったのもありKADOKAWAの編集とは趣味が合わないと思って敬遠気味だったが,コミックキューンもなかなか侮れないなと思った.

 

百合度:★★☆☆☆

脳死度:★★★★☆

イラスト:★★★☆☆

ストーリー:★★★☆☆

 

『駒ひびき』<1>

 

駒ひびき (1) (ドラゴンコミックスエイジ)

駒ひびき (1) (ドラゴンコミックスエイジ)

 

 

かつて将棋会にとって大きな存在であった永世名人,その孫の水瀬あゆみが主人公.そしてもう一人の主人公が,3588万円の借金を抱えプロの棋士になり龍華戦の賞金4200万円でその借金を返済しなければいけないという大変重い背景の久隅鋭利香.

内容的には将棋で全国めざそうぜというわりとよくある奴.

実際,主人公とサブ主人公がとっても強いという点,主人公が圧倒的に強い点,主人公「しょうぎってたのしいよね!」な点で言えば某麻雀美少女漫画に酷似している気はする.

しかし,某麻雀のようにキャラが多く出て各々が目立った活躍をするよりは,少ないキャラで他のキャラを徹底的にかませにしていく路線かなという印象.仮にも名人レベルの顧問が付いている将棋部の三年生が,ちょっとあっさりと負け過ぎでは無いだろうかとも思えた.今後出てきてもチョイ役ぐらいなんだろうか.

また,あゆみちゃんの対局で盤面上で攻められる時にあゆみちゃんのお股がキュンキュンしてぞくぞくするというとっても性的な描写が見られた.おしっこがまんしてるみたいでとってもこうふんする.でもよく考えたらおじいちゃんと対局してる時ずっとお○んこヌレヌレだったのかな..

将棋知ってる人は巻末の棋譜見た方がもしかしたら面白いのかもしれない(一応将棋の描写には将棋棋士の監修が入っている).

ただ,将棋の戦略が色々と知れたのは良かったかなと.こんな古くからあるボードゲームでも戦略が日々開発されているのかと関心.

 

百合度:★★☆☆☆

脳死度:★☆☆☆☆

イラスト:★★★☆☆

ストーリー:★★★☆☆

『パンでPeace!』{1}

emily,『パンでPeace!{1}』,株式会社KADOKAWAコミックアライブ(コミックキューン)(2015)

 

パンでPeace! (1) (MFC キューンシリーズ)

パンでPeace! (1) (MFC キューンシリーズ)

 

 

パンが好きな女子高生3人が放課後にパンを食べて会合する「パンでPeace!」という会に,主人公のみなみちゃんが加入し4人に.メンバーのおっぱい担当ふゆみちゃんのパン屋でおしゃべりしたりパン作ったりとそういう感じ.

まず,絵に関して言うとトーンは最小限に収まり,主線もかなり細めでメリハリもないので一見するとショボく見えるが,まあこれはこれで味があるような気がする.むしろふわふわぷにぷにした感じはこの路線が良いかもしれない.おかげで,登場キャラクターも全員触ると気持ちよさそうな肌質に見える.

多分この作者は幼女とかポチャ目な女の子が得意なのでは.

お話に関して言えば,最初の方で登場した主人公のお母さん(サンドイッチを作るのが得意(?))が後の話で全く出てこないし言及もされなかったり,主人公がたまに空気になってたり,たまによくわからないオチになったり,そもそもオチて無かったりする事が作中でかなり目立ってた印象ある.

あと,パン作ってる時マスクしてないのにペチャペチャ喋ってたのはちょっと本当に許せなかった.自分らで消費するならまだしも,お客さんからオーダーされたパンを作ってる時にもマスクしてない髪の毛もバンダナつけずにそのままというのはいかがなものかと.

加えて,一部登場人物に男を匂わせるような描写があったりしたのもちょっと気になった.処女オタク故にこのような描写は断じて許しがたい.

THE日常系という感じで,4コマの鉄則を無視しようが,時々普通のマンガを描いてみようが,2コマ目と3コマ目が繋がってたり3コマ目と4コマ目が繋がってたり(物理的に)しようが,もはやパンの話何も関係無いエピソードとかあったとしても,そんな事はどうでもいいから脳みそを溶かしてやると言わんばかりに,まるで水槽の中のめだかや小屋の中のうさぎやハムスターを見るかの如く平和な日常を覗き見るようなそんなやさしい世界がそこにある.

そういえばこれアニメ化するらしい.

おそらくコミックキューン誌ではじめてアニメ化する作品なのだが,これが先発でいいのかという不安と,テレビからこんなあたたかくゆるやかですばらしく何も変わらない時間の流るる日が訪れるという喜びの葛藤が渦巻く.

何はともあれ,今後どうなっていくのか気になる作品ではある.

 

百合度:★★☆☆☆

脳死度:★★★★★

イラスト:★★☆☆☆

ストーリー:★☆☆☆☆

 

『うらら迷路帖』(2)

 はりかも,『うらら迷路帖(2)』,まんがタイムきららミラク,芳文社(2015)

うらら迷路帖 (2) (まんがタイムKRコミックス)

うらら迷路帖 (2) (まんがタイムKRコミックス)

 

 前作に引き続き,うららとしての修行を行う4人.本巻では小梅ちゃんとノノちゃんの過去のエピソードや,僕のママである紺ちゃんのお母さんが登場.

本巻では4人の距離が1巻よりもグッと縮まったような気がする.千矢ちゃんが紺ちゃんに執拗なボディータッチ&でこ舐めを繰り返したり怯えて泣いちゃう紺ちゃんを千矢が抱きしめて「神様なんかよりずっとずっと近くにいる!」と,やはり前巻にも増してこちらの脳の溶解度が試される.また,本巻ではなんと水着回がある.みんな可愛い.

イラストも相変わらずのクオリティ.前作からなんとなく思っていた事は,4コマなのに背景の書き込みが結構すごかったり,コマを飛び出したイラストのクオリティもかなり高い.

物語の展開に関しては,これからの展開を予感させるあらゆる伏線が貼られていたり,主人公の千矢ちゃんの持ち前のアグレッシブで壁を乗り越えて行く様が痛快.しかし個人的には他の子達にももうちょっと活躍して欲しいかなという印象がある.

また,迷路町の外の様子が相変わらず具体的には分からない.小梅の過去の話の中で,魔女(本作においては魔女も占い師と同様の存在と定義されている)に対する世間の風当たりや,先生が話す「迷路町の外では私たちは異質な存在」という言葉からなんとなくの推察が出来るかなという程度.

また,作品の設定上どうしても暗い部分が出てきてしまう(禁忌を犯したうららは...とか千矢の正体に関する事とか)が,千矢の明るく前向きな姿勢からそんな暗い部分があったとしても希望を捨てないという,まるで少年漫画のような明るさを感じた.

次巻からは別の茶屋のうららも出てくるようでそれもまた楽しみである.

 

百合度:★★★★☆

脳死度:★★★☆☆

イラスト:★★★★☆

ストーリー:★★★☆☆