ノンケ

女の子しかいないマンガを紹介します.有名なものより,手に取ろうか迷いそうな物を紹介していきたいと思います.

『ニョロ子の生放送!(1)』

 

 奥手で人と話すことが苦手でおっぱいがでかい小夜子ちゃんが、親友の茉莉ちゃんに誘われてライブ配信に目覚める。そしたらリスナーに同じ学校の人がいたという話。

作者がニコ生主である事から、生放送時の環境とか用語は現実のそれと同じ。但し、コメントは実際のそれよりはかなりマイルド。実際におっぱいがでかい配信者がいたら「まんまんみせて」とか「脱いでみよっか」とか「えっちしたい」とかゲスコメだらけなのが現実。この辺りリアルに書いたら、主人公が人間不信になりかねないので(ある意味ではニコ生の醍醐味でもあるが…)、いい塩梅だと思う。

ともかく内容に関しては中盤辺りからキャラがなんだかいちゃいちゃしだして、こちら側の脳みその活動を停止させてくる。バレンタイン回とかもはや付き合って1ヶ月目ぐらいの小学生カップルをみてるような微笑ましさがあって私のニューロンを全力で壊死させてきた。尊い。イラストもちょっとロリ顔だしね。

ところで作者のTwitterをみたのだが漫画家デビュー後もなお未だにニコ生をやっていてすげぇなと思った。

 

百合度:★★★☆☆

脳死度:★★★★☆

イラスト:★★★☆☆

ストーリー:★★★☆☆

『大上さんとケルベロスゥ』(1)

 

 耳人という限りなく人間に近い獣人みたいなのが普通に闊歩してて、一応人種の1個として認められている世界。3人の犬型耳人のケル、ベロ、スゥのうちスゥが大上さんというクール系の女の子に恋をする話。スゥの恋をどうにか出来るようにケルとベロも協力する。

大上さんが基本的にサバサバしていて、無表情、無頓着。だが、マンガの後半になるに従って、3姉妹との関係も深まっていく。初めは一目惚れだったのが、徐々にスゥ自身も何で好きなのか、大上さんと何をしたいのかという考えを持つようになる。それに連れて大上さんもスゥの事を気になってしまったりと進展がものすごくゆったりとしたペースで見られる。

ちょっとペースが遅くはないだろうかと思ったが、1巻で出会ってからお互いを気になり始めたりする所までいったと考えるとまあまあなのかもしれない。

花火大会の時、思わず手を握ったことが「え、これって…」みたいなそれぞれの心理描写は面白かった。

読了後、これから2人がどうなっていくんだ以外の感情を失ってしまった。

 

百合度:★★★☆☆

脳死度:★★☆☆☆

イラスト:★★★☆☆

ストーリー:★★★☆☆

 

『ガールフレンド(仮)櫻井明音編~心を込めて、勇気のOn Air!~』

 

サイバーエージェント発のソーシャルゲームガールフレンド(仮)』のコミカライズ作品。放送委員の櫻井明音が運動会でやらかした件をキッカケとした一連の物語。

1巻完結で特にこれといったキャラクター紹介も無いので、原作ゲームをプレイしている人向けな内容。

とても意外だったが、なんと百合要素がある。しかも組み合わせとしては超意外。

同級生の委員長や、友達、放送委員の後輩の知ちゃん等色々な人物との絡みにより、明音自身が何を迷っていたのか、運動会の件とどう向き合っていくのかという事を徐々に気付いていく様が面白かった。コミカライズ作品と侮ってはいけない。

作画はエロマンガ作品でもおなじみのkakao氏。キャラクターの可愛さもあるが、服装が自然でとても可愛らしい。知ちゃん可愛いよ…。

 

百合度:★★★★☆

脳死度:★★★☆☆

イラスト:★★★★☆

ストーリー:★★★☆☆

『ほっ健室』Volume1

 

 某学校の保健室で変な女の子がくっちゃべるだけの漫画。同作者のじょしらくに若干似てる。基本的には彼女らはクラスには馴染めない所謂保健室登校である。

とにかく作者のヤス氏の描く女の子のかわいさを見て楽しむ漫画という感じが強くもあり、お話はテンポだけはいいかなと思った。同作者の作品は何かと下ネタが多い印象もあるが、本作もご多分に漏れず下ネタ多めである。

登場キャラ同士のボディタッチがセクハラ要員がいるためか目立つ。百合っぽいかと言われるとそうでもないが…。

かるくおつまみ感覚で読む分にはいいかなと思ったがかといって脳死出来るようなタイプの漫画でも無いかなとは思う。

ヤス氏の絵や漫画が好きなら買い。

 

百合度:★★★☆☆

脳死度:★★☆☆☆

イラスト:★★★★☆

ストーリー:★★☆☆☆

『ラッキー・ブレイク』Volume1

 

ラッキー・ブレイク (1) (まんがタイムKRコミックス)

ラッキー・ブレイク (1) (まんがタイムKRコミックス)

 

 主人公の野々川陸は星光芸術大学VCD学科二回生…になる予定だったが父親の会社が倒産し、大学生活を送れなくなってしまった。しかしバーテンのバイトをしている最中、フジサワ産業というデザイン会社の社長に気に入られ引き抜きされるという話。

主人公のテンションの高さを始め、同僚の人達がとても個性的。金髪のちゃこさんは典型的なツンデレで、始めは陸の事をその飲み込みの速さと成長のスピードから恐れキツい態度を示していたが、陸が自分の欠点を徐々に見せていくうちに良きライバル、仲間として認める等の経緯がごく自然な形で描かれていたように思う。特に最終ページ辺りで陸が初めてデザインをするとなり悩んでいた時に、ちゃこさんの助言によって視点が広がった所や、陸が目標を見つけたというシーンはとても印象的だった。

漫画の質も高く、この手の4コマにありがちな顔漫画になるという事も無く、奥行きが感じられるコマが多かった。ただ作画の崩壊というかキャラデザの再現性が微妙な所が多少あったが、許容範囲内で収まっていたように個人的には思う。

ちなみにほんのすこしではあるが百合漫画テイストな描写もあったりした。きららの宿命なのだろうか…

 

百合度:★★★☆☆

脳死度:★★☆☆☆

ストーリー:★★★☆☆

イラスト:★★★★☆

 

『Aチャンネル』 1巻

 

Aチャンネル 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

Aチャンネル 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

 

 いつもふらふらして天然なるんちゃん、るんちゃんに擦り寄ってくる人間を男だろうが女だろうが威嚇する親友のトオルの話。二人が同じ高校へ進学したタイミングでるんちゃんが新たに2人の友達を作り、トオルがその友達に警戒心を抱く所から始まる。

2人に打ち解けあうまでは、トオルが自分とるんちゃんだけの世界を作っている。

その姿はもうレズとか百合とかそういう次元とは違い、るんちゃん自身の人間関係社会参加等に影響が及ぶレベルである。

トオルがいなかったらもっと多くの友達が出来るのではないか…?などと読み始めは思った。しかし優しい世界なので、この世界の男女は、逆にトオルにもコンタクトを仕掛けるスタンス。後半ではるんちゃんに擦り寄る男がトオルにも目を向けていたというシーンもあった。なんというやさしいセカイ。

一応ギャグ系4コマだが、るんちゃんの自由奔放さとトオルの可愛さで脳死するタイプの脳死系4コママンガとしてはギャグセンは申し訳程度。

・るんちゃんの自由奔放さがメーター振り切ってて、何らかの障碍を疑うレベルで頭が弱い。

・何故かどんな局面でもトオルに弄ばれる関西弁巨乳姉貴が見ていて可哀想になる。

この2つがものすごく気になった以外は普通の日常系である。

一応アニメもやっていたらしいが筆者は特に見ていない。2期はあるんだろうか…。

 

百合度:★★★☆☆

脳死度:★★★☆☆

ストーリー:★★☆☆☆

イラスト:★★★☆☆

 

 

『病めるときも健やかなるときも』(1)

 

 

その血を触れたドールに生命を与えてしまう主人公いばらと,彼女の友達の寺で人形供養をしている詩季との,ドールに関する災厄の話がメイン.

また,いばらに生命を与えられたドールの柘榴とその他のドールの話も,もう一つの軸として進められる.

後半になると,各々の登場人物の心の闇が徐々に見えてくる.

しかしその全容はこの巻では伏線程度.登場人物はなかなか暗い過去を背負ってそうな幸薄な女の子が多かった.コマ演出でもその闇の深さは表現されていた.ドール趣味に偏見がある人はもしかしたら偏見を深めてしまうような内容かもしれない.

なんと百合Hシーンも少しだけある.しかし,前述のしたように闇の深い登場人物が行う百合の為,なんというか生々しく業が深い感じが数コマながら伝わってくる.

ストーリー自体はパンチはあんまりないがキチンとしててそこまで破綻もないし,今後の展開も匂わせるように上手いことやってると思った.

次巻に期待.

 

百合度:★★★★☆

脳死度:★☆☆☆☆

ストーリー:★★★☆☆

イラスト:★★★☆☆