『神様とクインテット』(1)
おしおしお,『神様とクインテット』,芳文社,まんがタイムきらら(2015)
鈴ヶ谷美術大学に入学した主人公日下部うららが配属された,烏口研究室のみんなと一緒に絵を描いたりいろいろしたりする話.
イラストはとても愛くるしく,ブックオフで御書を発見した瞬間には既にレジに並んでいた.ページを開いた瞬間も,仮想の神クイグッズの販売チラシ等遊び心があると思った.
しかしいざマンガの中身を見てみると,何かと滝のような涙と鼻水をながす主人公,いつ何時も悪食をする友達,情緒の不安定な4浪の同級,8歳の悪魔造形師,鼻血を流す同級と,研究室メンバーの個性が間違った方向に豊か.
個性を活かしすぎて,マンガ全体のテンションがかなりおかしい.マンガの後半になるとほとんどの登場人物が情緒不安定になっていき,涙と鼻水とよだれと鼻血で汁気も多くなる.
書き文字にやたらとかすれ筆ペンを使っているのも印象的だった.これも,マンガのテンションをおかしくしているファクターの一つ.
テンションはおかしいのだが,話の内容はさして無いし正直な所あんまり面白くなかった.
この漫画を一言で表すとしたら,『あいまいみー』からギャグセンを引いた物という感じだろうか.
百合度:★★☆☆☆
脳死度:★☆☆☆☆
イラスト:★★★☆☆
ストーリー:★☆☆☆☆