ノンケ

女の子しかいないマンガを紹介します.有名なものより,手に取ろうか迷いそうな物を紹介していきたいと思います.

『さくらマイマイ』①

おしおしお,『さくらマイマイ』,月刊コミックアライブ,月刊コミックキューン,株式会社KADOKAWA,(2014-2015)

 

さくらマイマイ (1) (MFC キューンシリーズ)

さくらマイマイ (1) (MFC キューンシリーズ)

 

 

双葉ケ丘女子学園と二葉ヶ丘女子学園を間違えてしまい,お嬢様学校に通うはずが普通の学校に入ってしまった!でも当人はそんな事全く気にもせず,これも何かの縁と学園生活を送るという日常4コマ漫画.

作画の質は日常系4コマの中では平均より高め.扉絵や一枚絵の質は特に高いと感じる.

この手の日常4コマにしては珍しく起承転結がある.

しかし,ギャグセンは微妙なので,面白いかどうかと言われると首をかしげる.

絵柄できらら系のかわいいを押し付けられる脳死タイプの4コマを期待するとちょっと物足りなさがある.

4コマにしては珍しく,コマ枠を飛び出す絵が見れたりする.こういう表現もあるのかと思った.

総評としては漫画技術や構成技術は確かだがストーリーセンスが微妙という印象.

 

百合度:★★☆☆☆

脳死度:★★★☆☆

イラスト:★★★★☆

ストーリー:★☆☆☆☆

『すわっぷ⇔すわっぷ』1巻

 とめきち,『すわっぷ⇔すわっぷ』,株式会社芳文社,まんがタイムきららキャラット(2015)

すわっぷ⇔すわっぷ 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

すわっぷ⇔すわっぷ 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

 

 成績は学年トップだが友達がいない一之瀬春子が,友達は多いが成績の悪い二階堂夏子のようになりたいと思った翌日,登校中の曲がり角で夏子にぶつかってしまう.

すると不思議な事に体が入れ替わってしまったのだ!!

というありがちな展開であえて勝負した4コマ漫画.

脳死しても読めるし,脳が溶けるような展開も多々ある.

斬新だと思ったのは,目の描き方で中身がどちらなのかが分かるという点.これは漫画じゃないと中々出来ない表現だと感心した.

周りから見てギャルだと思っていた夏子が実はとてもピュアな子だったり,今まで関わりの無かった二人が,入れ替わりを通じて打ち解けあい,徐々に友達になっていく展開や,体が入れ替わる力を有効活用していく様が面白かった.

また最初からキスに積極的な春子と,段々とキスの抵抗がなくなっていく夏子やお互いをも見てて非常に脳が溶けた.

ストーリーは展開が割とスピーディーだったが死んだ脳にはこれぐらいが丁度良い.

作画は好みが分かれるかもしれない.

続刊に期待したい.

 

百合度:★★★☆☆

脳死度:★★★★☆

イラスト:★★☆☆☆

ストーリー:★★★☆☆

 

『小百合さんの妹は天使』vol.1

 伊藤ハチ,『小百合さんの妹は天使』,株式会社KADOKAWA,月刊コミックフラッパー(2015)

 

両親の離婚を機に離れ離れになった姉妹が13年後,コイビトになるべく『神様』によって再開するという話.

百合っぽい漫画の中でも特に百合漫画に近い為,脳死しては読めない作品である.

脳死して読める作品の例→きんモザ,ごちうさ,ゆるゆりetc

その為感情的な描写が多い.妹や他の登場人物の内面描写もそこそこある.

ストーリー自体まだ1巻の為何も言えないが,導入としてはそこそこでは無いかと思う.

テンポは全体的にスローリーで物語展開も遅め.

気になったのは,小百合さんが妹に何故天使の格好をしているのか言及するのが自然だろうという場面で有耶無耶にしたかのような場面があったり,妹が普段何をしているかの描写が全く無いので何をして生きているのかよくわからない,そもそも生きているのかも分からないというこちらの想像力を試すかのような説明不足感があった.

この辺りは続刊で回収されるのだろうか?続刊に期待.

 

百合度:★★★★☆

脳死度:★☆☆☆☆

イラスト:★★★★☆

ストーリー:★★★☆☆