『ラッキー・ブレイク』Volume1
主人公の野々川陸は星光芸術大学VCD学科二回生…になる予定だったが父親の会社が倒産し、大学生活を送れなくなってしまった。しかしバーテンのバイトをしている最中、フジサワ産業というデザイン会社の社長に気に入られ引き抜きされるという話。
主人公のテンションの高さを始め、同僚の人達がとても個性的。金髪のちゃこさんは典型的なツンデレで、始めは陸の事をその飲み込みの速さと成長のスピードから恐れキツい態度を示していたが、陸が自分の欠点を徐々に見せていくうちに良きライバル、仲間として認める等の経緯がごく自然な形で描かれていたように思う。特に最終ページ辺りで陸が初めてデザインをするとなり悩んでいた時に、ちゃこさんの助言によって視点が広がった所や、陸が目標を見つけたというシーンはとても印象的だった。
漫画の質も高く、この手の4コマにありがちな顔漫画になるという事も無く、奥行きが感じられるコマが多かった。ただ作画の崩壊というかキャラデザの再現性が微妙な所が多少あったが、許容範囲内で収まっていたように個人的には思う。
ちなみにほんのすこしではあるが百合漫画テイストな描写もあったりした。きららの宿命なのだろうか…
百合度:★★★☆☆
脳死度:★★☆☆☆
ストーリー:★★★☆☆
イラスト:★★★★☆